人材紹介サービスとは?特徴とメリットを解説
2024.11.04
1.人材紹介の特徴
①成功報酬型の採用支援サービス
人材紹介の特徴のひとつに料金体系があります。人材紹介は採用が成功した時に紹介手数料が発生する成功報酬型の料金体系をとります。 なので、例え人材紹介会社経由で何人も転職希望者を紹介されて、面接を実施したとしても採用が決まるまでは料金がかかりません。通年採用をしている場合は、1人も採用できなくても求人広告の掲載料を支払い続ける必要がありますが、人材紹介の場合は求人広告の運用から転職希望者のコンタクトまで全て代行します。コスト面のリスクが少ない為、ハイスペックな人材の募集や、採用レベルを落とせない厳選採用においても複数の人材紹介会社に依頼してじっくり選考することが出来ます。
②企業と転職希望者のパイプ役となる専任担当者
専任担当者は一般的に「キャリアアドバイザー」や「キャリアコンサルタント」という名称で呼ばれており、応募者と企業の双方にとって最適と思われるマッチングを行います。
企業はマッチングの可能性が高い応募者とだけ面接することが出来るため、効率的に採用活動を進めることができます。
その他にも、専任担当者は下記のような採用活動に関わる様々な業務を代行します。
- 求人票作成
- 採用要件にマッチする転職希望者の人選および推薦
- 面接日程の調整や連絡の代行
- 応募者への合否連絡
- 給与等の就業条件面の条件交渉
企業が人材紹介会社に募集職種の業務内容、雇用条件、求める経験やスキルを伝えることで、求める条件に合致した転職希望者を推薦してもらえます。また、企業の直接採用とは違い、第三者の立場から転職希望者との連絡や面接日程調整を代行したり、マッチングの精度を高める為に企業や職種の魅力を伝えたり出来ることも専任担当者が介在するメリットとなります。
その為、人事・採用担当者は、他の採用手法と比較して少ない工数で効率的に採用活動を進められるので、他業務に人的資源を割り当てることが可能です。
2.人材紹介を利用するメリット
①外部非公開で採用が可能
新規事業、新拠点、新商品等が関係しており外部に情報が知られたくない場合や、社員が動揺するような退職や人事異動を伴う採用に関しては非公開にして募集をかけたい所です。
また、応募が殺到して応募者管理が大変になる可能性がある場合も露出を控えたいと考える所ですが、人材紹介会社に依頼する場合は社名を非公開にして求人を打ち出すことが可能です。
②選考開始までのスピードが速い
直接採用の場合はイチから募集原稿の制作、メディアへの掲載、応募者対応、選考関係の連絡対応等を行う為、面接までに一定の時間がかかってしまいます。人材紹介の場合、条件に合う人材がいる場合は即日で紹介してもらうことも可能なので、最短の場合数日で内定まで進むケースもあります。
③書類では分からない「人物面」を加味しての紹介が可能
人材紹介会社では専任担当者が対面で転職相談などを実施しており、転職希望者のキャリアやスキルだけでなく人物面(人間性や仕事観など)も把握しています。単純なスペックによるマッチングでは採用が難しい場合でも、人物面まで加味した人材を厳選して紹介してもらうことができます。
また、企業の知名度が低い場合やリスクが高いイメージが持たれるベンチャー企業の場合、直接採用では集客が難しい場合があります。このようなケースでも、転職希望者の人物面が企業にマッチすると判断した場合に、興味を持ってもらえるように働きかけを行うので、本来は企業に関心のなかった優秀な人材と出会える可能性があります。
④転職市場の情報リサーチを依頼できる
採用に苦戦していたり、採用実績がなく年収・条件の相場が分からなかったりする場合等に、競合企業の状況のリサーチを依頼することが可能です。人材紹介会社は様々な業界の動向や職種の人材情報を豊富に保有しています。最新の転職市場を把握した上で求人の打ち出し方や選考フローの見直しを行うことで採用率アップ等、企業の採用活動に活かすことが出来ます。
3.人材紹介を利用するポイント
①企業・求人情報のアップデートの定期的に実施する
勘違いしてはいけないのが「依頼をすれば後は待つだけ」という認識です。日々求人サイトには新しい求人が数千件、数万件単位で更新されるので、古い求人は埋もれてしまいます。
募集に関する追加情報や変更があった際は定期的に情報提供を行い、最新の情報にアップデートして求人の発見性を高める必要があります。
全てを人材紹介会社に丸投げするのではなく、人材紹介会社に応募や候補者の状況をヒアリングする等、コミュニケーションを密にとり、転職市場に合わせて企業・求人情報を定期的にアップデートすることでマッチングする候補者が見つかりやすくなり、ミスマッチを減らすことにもつながります。
②「自社ならではのメリット」を提供する
人材紹介会社は何百社、何千社の企業求人情報を取り扱っています。転職希望者に推薦する時に「その企業独自の情報は何か」が分かっていないとなかなか推薦につながりません。そこで、転職希望者にとって何が刺さるのか、訴求ポイントが何かを提示していく必要があります。
人材紹介会社からも企業情報のヒアリングを行いますが、その際に企業独自のメリットは何なのかをしっかり伝えるようにしましょう。
③書類選考や面接結果は詳細にフィードバックする
書類選考や面接結果は必ずフィードバックしましょう。どのスキルが足りなかったのか、スキル以外ではどこがミスマッチだったのかをできるだけ詳細に伝えておきます。そうすることにより、人材紹介会社側がフィードバックを参考に、今後のミスマッチを減らし、採用につながる可能性の高い候補者を紹介しやすくなるという効果が期待できます。また、不採用だけではなく、採用した理由も伝えることで次の採用活動に活かすことが出来ます。
4.まとめ
ぜひ、採用手法の1つとして人材紹介サービスを活用してください。